2012年1月2日月曜日

新年あけましておめでとうございます 伊藤若冲とともに、Ito Jakuchu




新年あけましておめでとうございます
 
新しい年は、やはり伊藤若冲を眺めて迎えたいと思う。
最近は新年になると、伊藤若冲についての新たな番組が組まれていてとても嬉しい。
私が伊藤若冲の作品で最初に出会ったのは、最も有名な「動植綵絵」である。その一連の作品に盛り込まれた技術の高さに驚いた。なかでも、当時確認された裏彩色の手法には、全く無知であったのでとても驚いた。この技法の結果、若冲の鳳凰は本当の金色に近い色に輝いて見える。
その鳳凰を見て楽しむのは、想像で胸を膨らませる新年にふさわしいように思える。

ところで、今日は伊藤若冲を早くから紹介している佐藤康宏氏の『もっと知りたい伊藤若冲 改訂版』にふれておきたい。2006年2月に刊行された初版が12刷を数えた後に改訂版として2011年7月に出版された。この種の本で12刷とは、この本が非常に広範囲に読まれたことを示すデータだろう。私も何度も読み、眺めた。

改訂版では、近年発見された「象と鯨図屏風」などを加えて、さらに充実した内容になっている。

ところで、旧版の「描法細見II』(p.58-9)で、佐藤氏は、プライス・コレクションの作品としてしばしば登場する「鳥獣花木図屏風」は、「絶対に若冲その人の作ではない」と断定している。改訂版では、佐藤氏の関連文献が追補されているが、その主張は全く変わっていない。佐藤氏の独自の一貫した主張は、非常に貴重である。最近の科学技術による検討によって、早晩明確な結果が出るように期待したい。

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