退職してから約半年、この期間の主な仕事だった、Japanese Companies in East Asia: History and Prospects: Expanded and Revised Second Edition が、ようやくAmazon.comで販売できるようになった。 (Paperback, October 2, 2015)
Expanded and Revised Second Editionなので、ページ数は342と大幅に増加した。
目次は以下の通りである。
Part 1 Prewar Global Economic System and Economic
Interdependence between Japan and China
Chapter 1 Foreign Direct Investment in the Inter-war Period and Japanese Investment in China
Chapter 2 Trade and the Balance of Payments in Japan and China in the Prewar Global Economic System
Part 2 Japanese Companies and Collaboration in East Asia
in the Inter-war Period
Chapter 3 Japanese Companies and Investment in China during the Second Half of the Inter-war Period
Chapter 4 Collaboration between Japanese and Korean Companies in the Inter-war Period
Chapter 5 Japanese Investment and Collaboration in Manchuria
Part 3 Current Economic and Business Competition and Alliance among Japan, China, Taiwan and ASEAN
Chapter 6 Global Infrastructure Investment, Competition, and the Japanese Companies
Chapter 7 The Rapid Growth of Chinese Companies, and the Institutional Investor Role
Chapter 8 Business Alliances between Japanese and Taiwanese Companies
Chapter 9 Nikkei ASEAN 100 Companies and their Future
各章のうち。赤字で示した章は、今回の増補改訂版で新たに追加した章である。なお、初版からは2つの章を削除したので、かなり大幅な改訂版となった。
この増補改訂によって、以下の点が明らかになったと思われる。第1に、戦前日本企業のコーポレート・ガバナンスが、国内・海外の企業ともに市場中心型であること、そのことによって積極的な海外進出が可能になったこと。
第2に、この投資によって、投資受入国である、満州を含む中国や朝鮮に、企業組織そのものや企業の経営資源の移転を進めた。この投資の推進に当たっては、現地受入国の企業や人々とのCollaborationが広範囲に実施されたこと。
現代においては、グローバル企業は言うまでもなく、日本企業においても、一段と市場中心型コーポレート・ガバナンスが発展しているとともに、海外投資がより大規模になっていること。
現代では、日本企業と現地国企業のCollaborationは、より対等で広範囲なBusiness Allianceへと発展している。特に、日本企業の相対的な地位の低下とともに、その傾向はいちだんと強まっていることなどである。
HPとこのブログで、順次日本語での要約も掲載する予定ですが、ぜひともAmazon.comで現物をLook Insideしていただいた上で、読んでいただけましたら幸いです。
なお、これからKindle版の作成に取り組んでいく予定である。
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