2019年春号表紙 |
すでに2019年6月号(夏号)の130号まで刊行されている。ページ数も129号では15ページもあり、中之島に関する情報が満載である。128号までは『月刊島民』だったが、2019年から年4回になりタイトルも『島民』となった。
ナカノシマ大学のページでバックナンバーを読むことができる。
以下では、私の個人的な思い出を含め、中之島というかなり狭い空間に密集している貴重な施設・建物を紹介したいくつかの『島民』を紹介したい。
の2つの号では、3月末にいよいよ建設工事が始まり、2021年度に開館予定の大阪中之島美術館の紹介がある。
所蔵作品の多さや斬新な建物などから、新たな中之島のシンボルになるに違いない。
「島民」Vol.125では、佐伯祐三「煉瓦焼」、小出楢重「菊花」、アメデオ・モディリアーニ「髪をほどいた横たわる裸婦」などが紹介されている。
上記建物の画像は、美術手帖HPから
「月刊島民」122号p.3 |
「島民」Vol.122は、「中央公会堂の建築としての魅力は、なんと言ってもそのわかりやすくシンボリックなデザインにある。」と紹介している。
1999年から保存・再生工事が始まり、2018年に開館100周年を迎えた。
今では多くの人の活動と憩いの場となっているが、私にとっては保存と再生工事が始まる前に、ここで博士号を授与された懐かしい建物である。
堂島米市の図(浪花名所図会)、JPX, HPから |
『島民』Vol.103には、江戸時代の堂島の米取引が詳しく描かれている。堂島では、通常の米の現物取引だけではなく、「「帳合米」と呼ばれる先物取引」が行われていた。それは、「架空の米(帳簿上だけで売買が記録される米)の取引を行い、将来的に決済が行われる」。
今日の金融市場では一般的になった先物取引を行う堂島米会所は、世界に先駆けて1730年に公認された。
なお、東京証券取引所にも、「堂島米市場— 世界における先物取引所の先駆け —」の紹介がある。
大阪府立図書館HPから |
大阪には、中之島と中央の二つから成る大阪府立図書館があり、所蔵する図書は非常に充実している。
その紹介を行ったのが『島民』Vol.82なのだが、残念ながらリニューアル完成前の刊行なので、ぜひ新しい号の刊行を期待したい。
リニューアルによって、歴史的な建造物のひとつとして甦ってとても美しくなり、さらに図書館として使いやすくなった。
私の退職後の研究活動を支えてくれているのは、中央図書館とともにこの中之島図書館である。
中之島には、以上の施設以外にも多くの歴史的な施設がある。『島民』を片手にぜひ歩いていただきたい。もちろんカフェやレストランもどんどん増えており、時間をかけてゆっくりと巡っていただきたいと思う。
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