前回のブログ:「「第50回土佐赤岡絵金祭り」が来週開かれます(1)」に続いて、(2)は、絵金の代表作である芝居絵屏風を3つ紹介します。それぞれが複雑なストーリーなので、ここでの説明は、その中心となる一部であることをご了承ください。なお、作成にあたっては、前出の書籍や、絵金蔵の蔵通信を参照しました。なお、画像をクリックしていただくと、拡大できます。
この作品以外にも、絵馬、軸、絵巻、横幟、白描、絵本など、絵金の能力が発揮された幅広い作品があるので、ぜひあわせて参照してください。
Hirohiko SHIMPO's Blog
前回のブログ:「「第50回土佐赤岡絵金祭り」が来週開かれます(1)」に続いて、(2)は、絵金の代表作である芝居絵屏風を3つ紹介します。それぞれが複雑なストーリーなので、ここでの説明は、その中心となる一部であることをご了承ください。なお、作成にあたっては、前出の書籍や、絵金蔵の蔵通信を参照しました。なお、画像をクリックしていただくと、拡大できます。
絵金は、「幕末から明治初年に活躍した土佐の町絵師。通称を金蔵といい、絵師金蔵という意味の絵金の名で親しまれた。・・・土佐の城下新市町の髪結いの子として生まれ、幼少から画業に志し、藩のお抱え絵師池添美雅に師事して画才を認められた。
17歳のとき、藩主山内容堂の息女徳姫の供に加わり江戸へ出、幕府の御用絵師狩野洞白について狩野派の画法を習得、同時に末期浮世絵の退廃的表現にも深く影響された。3年後に帰国して藩のお抱え絵師に取り立てられるが、数年後にスキャンダル(一説に狩野探幽らの偽作を行うという)によりその地位を失い、以後、在野の画工としての絵金時代に入る。」(小林 忠、日本大百科全書(ニッポニカ))
さて、絵金の作品については、絵金祭りのwebsiteでもわかりますが、さらに詳しく知るためには、鍵岡正謹監修・著/中谷有里、横田恵著『絵金 闇を照らす稀才』東京美術、2023年をお薦めします。目次は以下の通りです。
「はじめに:中谷有里、絵金の画業と絵金文化:中谷有里、第一章 絵金が学んだもの:中谷有里、第二章 語り物の表現① 芝居絵屏風:中谷有里、第三章 語り物の表現② 絵馬提灯:横田 恵、第四章 語り物の表現③ 絵巻・横幟・白描:中谷有里、第五章 絵金の人柄が伝わる作品:中谷有里、第六章 絵金さんたちの土佐芝居絵屏風:横田 恵、年譜、作品リスト/絵金を知るためのブックリスト」
この著作では、章構成からわかるように、絵金の多様な作品を知ることができて、とても参考になります。
次のブログでは、絵金の代表作を紹介したいと思います。
「研究ノート:市場中心型コーポレートガバナンスの歴史と現在の課題」を掲載しました。
研究ノートです。クリックしてお読みください。
まず、目次です。
はじめに:このノートの目的、1 新保博彦『日米コーポレート・ガバナンスの歴史的展開』における、市場中心型コーポレートガバナンス論、2 星岳雄、アニル・カシャップ『日本金融システム進化論』における、金融システムの歴史的な変化論、3 日本の現在のコーポレートガバナンス改革について:冨山和彦氏による取締役会関与型指名委員会制度、おわりに
以下は、「はじめに:このノートの目的」です。
最近、二つの書評を試みた。太田洋氏と丸木強氏の著作についてである。その検討を通じて、現在のコーポレートガバナンス に関する課題について、私の研究を改めて整理し、検討する必要があると考えた。
そこで、まず私の主要な問題提起である、1) 戦間期における日本のコーポレートガバナンスが市場中心型であり、日米が共通していたこと、2) 現在、日本ではその経験を踏まえたコーポレートガバナンスの復活が急務であり、日米が再び同じコーポレートガバナンスで競争することが重要であることを、改めて主張したいと思う。
1では、私の研究の要点、2では、私とは異なる視角から同じ主張をされ、この課題では最も広く受け入れられている星氏の研究を紹介する。最後の3は、現在、日本のコーポレートガバナンス改革のひとつの重要な焦点となっている、監査等委員会設置会社が抱える問題とその改革についての冨山和彦氏の見解を紹介したい。
丸木強『「モノ言う株主」の株式市場原論』の書評を作成しました。(2026.6.1)
以下は、書評の「はじめに」です。
「2026年5月、イラン危機の終熄を予測して、世界と日本の株式市場が高騰している。日経平均株価は60,000円を超えている。日本の株式市場は、ようやく長期にわたる低迷を脱してきた。AI革命に対する広範囲な期待、割安な日本株に対する海外投資家の投資、アメリカ株の高騰に伴うリスクの分散、日本企業の資本効率改革への期待、新NISA開始に伴う個人投資家の資金流入などが高騰を支えている。
丸木強『「モノ言う株主」の株式市場原論』は、2024年5月の刊行であるが、モノ言う株主の立場から、日本経済の長期にわたる低迷を脱するための、株式市場と企業の本来の性格と役割を明らかにした、重要な問題提起である。また、本書では、依然として日本では根強い支持が見られる、ステークホルダー経営や日本型資本主義に対する的確な批判も含まれている。」
掲載した写真は4枚、まず「今年の花」の「御衣黄(ぎょいこう)」、花は黄緑色で、開花が進むにつれて花弁の中心に紅色の縦線が現れる大変珍しい品種で、花弁数は15枚程度です。本数:4本。
楊貴妃:
「書評:ジュディス、テイシェイラ『アメリカ民主党 失敗の本質』」を掲載しました。(2026.4.8)
書評の「はじめに」は以下の通りです。
私は、先に加藤喜之『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』の書評 を試み、福音派の特徴、その影響力の拡大による、アメリカ社会の分断について紹介した。同書は主題が福音派であったので、政治的には共和党が検討の中心であった。
ジュディス、テイシェイラ『アメリカ民主党 失敗の本質』(会田弘継解説/古川範和訳、東洋経済新報社、2026年、原著はJohn B. Judis & Ruy Teixeira, “Where Have All the Democrats Gone?: The Soul of the Party in the Age of Extremes”, Henry Holt and Co., November 7, 2023)は、民主党を中心にしたアメリカ社会の現状分析、民主党に強い影響力を与えている文化的急進主義の批判、ルーズベルト、ケインズなどによる経済的リベラリズムの必要性などを、民主党の内部から検討しているが、それらを詳しく紹介しつつ、その可能性と問題点を考えてみたい。
書評 『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』を掲載しました。(2026.3.31)
書評の全文です。
本書評の「はじめに」は以下の通りです。
「本書は、すでに多くの新聞・雑誌に書評が掲載されているように、非常に注目されている。本書は、福音派の思想と政治への進出の過程を年代順に解明していくが、それぞれの時代の大統領とキリスト教指導者、特に福音派と、その両者の関係に注目する。本書を読み進むにつれて、アメリカの政治・経済を理解するためにも、キリスト教、特に福音派の動向の理解は欠かせないことがわかる。
本書評は、本書をできるだけ詳しく紹介しながら、著者の主張をわかりやすく紹介したい。そして、アメリカに関心のある人々にぜひとも読んでいただきたい。」
なお、この著作とともに、「米民主党内部からの告発」である、ジュディス/テイシェイラ著、会田弘継解説、古川範和訳『アメリカ民主党 失敗の本質』(東洋経済新報社、2026年)をあわせて読んでいただきたいと思います。本ブログでは、次に取り上げたいと思います。