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日本語版序文、はじめに
プロローグ 嘘の国 李栄薫(イ・ヨンフン)
第1部 種族主義の記憶
1 荒唐無稽『アリラン』 李栄薫、2 片手にピストルを、もう片方に測量器を 李栄薫、
3 食糧を収奪したって? 金洛年(キム・ナクニョン)、4 日本の植民地支配の方式 金洛年、5 「強制動員」の神話 李宇衍(イ・ウヨン)、6 果たして「強制労働」「奴隷労働」だったのか? 李宇衍、7 朝鮮人の賃金差別の虚構性 李宇衍、8 陸軍特別志願兵、彼らは誰なのか! 鄭安基(チョン・アンギ)、9 もともと請求するものなどなかった――請求権協定の真実 朱益鐘(チュ・イクチョン)、10 厚顔無恥で愚かな韓日会談決死反対 朱益鐘
第2部 種族主義の象徴と幻想
11 白頭山神話の内幕 李栄薫、12 独島、反日種族主義の最高象徴 李栄薫、13 鉄杭神話の真実 金容三、14 旧総督府庁舎の解体――大韓民国の歴史を消す 金容三(キム・ヨンサム)、15 親日清算という詐欺劇 朱益鐘、16 ネバー・エンディング・ストーリー 「賠償!賠償!賠償!」 朱益鐘、17 反日種族主義の神学 李栄薫
第3部 種族主義の牙城、慰安婦
18 我々の中の慰安婦 李栄薫、19 公娼制の成立と文化 李栄薫、20 日本軍慰安婦問題の真実 李栄薫、21 解放後の四十余年間、慰安婦問題は存在しなかった 朱益鐘、22 韓日関係が破綻するまでー挺対協の活動 朱益鐘、エピローグ 反日種族主義の報い 李栄薫
解説 「反日種族主義」が問いかける憂国 久保田るり子
著者プロフィール
著者の主なプロフィール、スペースの都合で書評掲載文よりさらに簡略化した。
李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大において博士学位を受ける。ソウル大経済学部教授退職後は、李承晩学堂の校長。 『韓国の「国史」教科書を書き換えよ 大韓民国の物語』(文藝春秋、2009年刊)などの著書がある。
金容三(キム・ヨンサム)朝鮮日報社の『月刊朝鮮』記者となり、現代史を担当。現在、ペン&マイクの記者、李承晩学堂教師。
朱益鍾(チュ・イクチョン)ソウル大において博士学位を受ける。ハーバード大訪問学者と大韓民国歴史博物館学芸研究室長を経て、現在、李承晩学堂教師。『大軍の斥候 韓国経済発展の起源』(日本語翻訳、日本経済評論社、2011年)などの著訳書がある。
鄭安基(チョン・アンギ)京都大において日本経済史研究で博士学位を受ける。学位論文は、「戦前戦時「鐘紡コンツェルン」の研究」(2000年)である。現在、東亜大東アジア研究院特別研究員。
ここで、著者を含む韓国における、事実を着実に検証する研究者のあゆみを簡単に振り返っておきたい。なお、著者全員が同じ動きをしているではないことは言うまでもない。
1987年に安秉直氏 と李大根氏の二人によって落星臺(落星垈、落星台)硏究室が開設された。その活動の進展とともに、1994年に社團法人落星臺經濟(経済)硏究所 (Naksungdae Institute of Economic Research)と改名された。
2005年には、教科書フォーラムが発足した。教科書は若い世代の思想形成に重要な役割を果たすため、従来の教科書に大幅な改訂を求める必要があると、フォーラムに結集する人々は考えていた。フォーラムの代表者の一人が、ソウル大の李榮薫教授(経済学)で、そのほか顧問に、東京大学でも教鞭をとったソウル大の安秉直(アン・ビョンジク)名誉教授がいる。このフォーラムによって、『代案教科書 韓国近現代史』が2008年に刊行された。
その後、研究所の持続的な活動などとともに、李承晩学堂や李承晩TVなどの開設などもあり、そのまとめのひとつとして本書が刊行されたと思われる。
朱益鍾(チュ・イクチョン)ソウル大において博士学位を受ける。ハーバード大訪問学者と大韓民国歴史博物館学芸研究室長を経て、現在、李承晩学堂教師。『大軍の斥候 韓国経済発展の起源』(日本語翻訳、日本経済評論社、2011年)などの著訳書がある。
鄭安基(チョン・アンギ)京都大において日本経済史研究で博士学位を受ける。学位論文は、「戦前戦時「鐘紡コンツェルン」の研究」(2000年)である。現在、東亜大東アジア研究院特別研究員。
李宇衍(イ・ウヨン)成均館大で博士学位を受ける。ハーバード大訪問研究員、九州大客員教授を歴任。現在、落星垈経済研究所研究委員。「戦時期日本へ労務動員された朝鮮人鉱夫(石炭、金属)の賃金と民族間の格差」(『エネルギー史研究』No.32、九州大学記録資料館産業経済資料部門、2017年)などの論著がある。
以上のプロフィールからわかる重要なことは、ジャーナリストの金容三氏を除く5名の著者は、実証主義的な方法を基礎にする経済史を中心とする経済学者達であるということである。
ここで、著者を含む韓国における、事実を着実に検証する研究者のあゆみを簡単に振り返っておきたい。なお、著者全員が同じ動きをしているではないことは言うまでもない。
1987年に安秉直氏 と李大根氏の二人によって落星臺(落星垈、落星台)硏究室が開設された。その活動の進展とともに、1994年に社團法人落星臺經濟(経済)硏究所 (Naksungdae Institute of Economic Research)と改名された。
2005年には、教科書フォーラムが発足した。教科書は若い世代の思想形成に重要な役割を果たすため、従来の教科書に大幅な改訂を求める必要があると、フォーラムに結集する人々は考えていた。フォーラムの代表者の一人が、ソウル大の李榮薫教授(経済学)で、そのほか顧問に、東京大学でも教鞭をとったソウル大の安秉直(アン・ビョンジク)名誉教授がいる。このフォーラムによって、『代案教科書 韓国近現代史』が2008年に刊行された。
その後、研究所の持続的な活動などとともに、李承晩学堂や李承晩TVなどの開設などもあり、そのまとめのひとつとして本書が刊行されたと思われる。
『反日種族主義』の主な内容紹介は、(2)に続く。
また、あわせて以下の私のブログもお読みください。
李榮薫他『反日種族主義』と朱益鍾『大軍の斥候』(1)(2019.9.17)
李榮薫他『反日種族主義』と朱益鍾『大軍の斥候』(2)(2019.9.17)
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