2026年6月19日金曜日

「研究ノート:市場中心型コーポレートガバナンスの歴史と現在の課題」を掲載しました

「研究ノート:市場中心型コーポレートガバナンスの歴史と現在の課題」を掲載しました。

 研究ノートです。クリックしてお読みください。

まず、目次です。

はじめに:このノートの目的、1 新保博彦『日米コーポレート・ガバナンスの歴史的展開』における、市場中心型コーポレートガバナンス論、2 星岳雄、アニル・カシャップ『日本金融システム進化論』における、金融システムの歴史的な変化論、3 日本の現在のコーポレートガバナンス改革について:冨山和彦氏による取締役会関与型指名委員会制度、おわりに

以下は、「はじめに:このノートの目的」です。

最近、二つの書評を試みた。太田洋氏と丸木強氏の著作についてである。その検討を通じて、現在のコーポレートガバナンス に関する課題について、私の研究を改めて整理し、検討する必要があると考えた。

 そこで、まず私の主要な問題提起である、1) 戦間期における日本のコーポレートガバナンスが市場中心型であり、日米が共通していたこと、2) 現在、日本ではその経験を踏まえたコーポレートガバナンスの復活が急務であり、日米が再び同じコーポレートガバナンスで競争することが重要であることを、改めて主張したいと思う。

 1では、私の研究の要点、2では、私とは異なる視角から同じ主張をされ、この課題では最も広く受け入れられている星氏の研究を紹介する。最後の3は、現在、日本のコーポレートガバナンス改革のひとつの重要な焦点となっている、監査等委員会設置会社が抱える問題とその改革についての冨山和彦氏の見解を紹介したい。


2026年6月1日月曜日

丸木強『「モノ言う株主」の株式市場原論』の書評を作成しました

丸木強『「モノ言う株主」の株式市場原論の書評を作成しました。(2026.6.1)

書評の全文

以下は、書評の「はじめに」です。

「2026年5月、イラン危機の終熄を予測して、世界と日本の株式市場が高騰している。日経平均株価は60,000円を超えている。日本の株式市場は、ようやく長期にわたる低迷を脱してきた。AI革命に対する広範囲な期待、割安な日本株に対する海外投資家の投資、アメリカ株の高騰に伴うリスクの分散、日本企業の資本効率改革への期待、新NISA開始に伴う個人投資家の資金流入などが高騰を支えている。

丸木強『「モノ言う株主」の株式市場原論』は、2024年5月の刊行であるが、モノ言う株主の立場から、日本経済の長期にわたる低迷を脱するための、株式市場と企業の本来の性格と役割を明らかにした、重要な問題提起である。また、本書では、依然として日本では根強い支持が見られる、ステークホルダー経営や日本型資本主義に対する的確な批判も含まれている。」