2016年1月10日日曜日

七十二候を味わう、 the seventy-two divisions of the four seasons

明けましておめでとうございます。今年も新保博彦のブログをよろしくお願いいたします。

新年にあたり、改めて七十二候と二十四節気について考えてみた。
七十二候(しちじゅうにこう、the seventy-two divisions of the four seasons)とは、「二十四節気の各節気を、初候・二候・三候に三分したもの」で、二十四節気(にじゅうしせっき、the 24 seasonal divisions of a year in the old lunar calendar)とは「太陰太陽暦で季節を正しく示すために設けた暦上の点。一太陽年を24等分し、立春から交互に節気・中気を設け、それぞれに名称を与えた。」ものである。

とは言ってもわかりにくいので、これを毎日の生活で理解できる3つの商品を紹介したい。
それぞれの画像はクリックすれば大きくなるので、ぜひ大きくしてご覧ください。


まずはじめに、『カレンダー2016 七十二候めくり 日本の歳時記 (ヤマケイカレンダー2016) 』である。
カレンダーなので毎日机やその他の場所で楽しめる。何より掲載されている写真が大きく秀逸である。
今日(1月10日)は、芹乃栄(せりすなわちさかう)で、「冷たい空気に身が引き締まるころ。清冽な水の流れるそばには、青々とした芹が育っています。」との説明が写真とともにある。



次に、2012年に初版が出版された、『日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし』である。これは本なので、カレンダーよりは2ページにわたる詳しい説明が並ぶ。
候のことば:春の七草、旬の日:つめきりの日、旬の行事:どんど焼き、旬の魚介:鱈(真鱈)などである。春の七草、鱈には絵も付いている。





これらの作品もとてもすばらしいが、持ち歩くのはやや大変である。スマートフォンで気軽に学べるもののひとつが、うつくしいくらしかた研究所の暦というページである。
ここでは、小寒(しょうかん)、第六十七候 せりすなわちさかうの説明はもちろん、旬のレシピ
ムール貝のパエリアの詳しい説明が載っている。
このページの最下段まで進めば、スマートフォン用のアプリがダウンロードできるようになっている。



10年ほど前になるが、客員研究員としてアメリカのUCSDに滞在している際に、英会話の教室に少しの期間通っていた。そこには、台湾や韓国の若い学生や研究者が熱心に参加していて、彼らとの交流はとても楽しかった。最後の時間に、私が日本を紹介する機会があり、日本には四季があり、日本人はその変化を感じ楽しみながら生活していると言ったことがある。
その気持ちは今も変わらないが、上のようなもので、毎日を味わっていけば、本当に生活が豊かになると思う。ぜひお薦めしたい。

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