2025年8月18日月曜日

「研究ノート: 世界経済発展への脅威、トランプ関税: 戦間期英米の関税政策を振り返る」を掲載しました

1932年、ブロック経済圏始まる
研究ノート:世界経済発展への脅威、トランプ関税:戦間期英米の関税政策を振り返る」を投稿しました。

 研究ノート(クリックしてください)

<研究ノートの「はじめに」>

トランプ関税が世界経済の発展の脅威となっている。それは、具体的な内容が不明確で、当時国間の交渉も著しく不足した、トランプ政権による一方的な内容である。しかし、すでに発表された内容によれば、その影響は大きく、アメリカ経済と世界経済に深刻な影響を及ぼす恐れがある。

 関税が世界経済にどのような影響を及ぼすかについては、戦間期世界経済の歴史を捉え直すのが適切であると思われる。当時は世界恐慌によって、各国は関税競争に陥り、世界経済はブロック化に向かった。

 本研究ノートは、戦間期世界経済の実態を明らかにすることで、トランプ関税とその影響について検討したい。

(写真は、日本経済新聞「1932年、ブロック経済圏始まる」2023年1月2日 、カナダ・オタワでの会議に向けた出航前に船内で談笑する首脳)


2025年8月1日金曜日

書評「水島治郎編著、ポピュリズム研究 3著作の紹介」を掲載しました

書評「水島治郎編著、ポピュリズム研究 3著作の紹介」を掲載しました。(2025.8.1)

書評(pdfファイルです。クリックしてご参照ください)

2025年参議院選挙で参政党などの躍進が見られ、日本でもポピュリズム政党の本格的な進出が明らかになった。この動きは世界的な傾向であり、今後もさらに拡大する可能性が大きい。そこで、このテーマについて幅広い重要な問題提起を試みた水島治郎編著の3冊を紹介したい。

 3冊は次の通りである。水島 治郎『ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か』中公新書、2016年。水島 治郎編『ポピュリズムという挑戦―岐路に立つ現代デモクラシー』岩波書店、2020年。水島 治郎編『アウトサイダー・ポリティクス─ポピュリズム時代の民主主義』岩波書店、2025年。

 本書評では、これらの中から、ポピュリズムの基本的な特徴についてと、特に日本にとってきわめて重要なドイツとアメリカについて取り上げ、ポピュリズムの現実と可能性について検討したい。

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