私が退職後書き続けた論文をテーマごとにまとめ、5つの論文集を作成しました。私のwebsiteで公開していますが、以下でも簡単にご紹介しますので、ぜひご一読ください。
この論文集には、今注目の中国企業の分析が多数含まれています。例えば、強力な政府支援で急成長する中国半導体企業5社:先行するSMIC、Huahong Group、急追するYMTC、INNOTRON、JHICC、監視カメラ製造のHikvision、DahuaとHyteraの3社、新興のAI企業:SenseTime、Megvii、CloudWalk、Yituなどです。
これらの検討を通じて、中国企業の急成長とともに、政府・共産党の支配下で超管理社会をめざす中国企業の実態と、それと対抗するアメリカを中心とする世界の対応を明らかにしようとしました。
『論文集 戦間期日本企業の海外進出』(2021年6月14日編集) この論文集は、戦間期日本の海外投資、日本企業の海外進出に関連する7論文を掲載しています。中心となるのは、私のJapanese Companies in East Asia: History and Prospects: Expanded and Revised Second Editionの日本語版簡略版である各論文です。
日本の海外投資と進出企業の活動は、多くの受け入れ国・地域の企業を生み、それらの企業との競争と協調(Collaboration)を通じて、受け入れ国・地域の市場経済の発展と近代化に貢献しました。
論文集では、このような環境の下での、世界と中国のファブレス・ファウンドリー、台湾EMSと半導体企業、半導体製造装置産業を牽引するASML、フィンテック企業、世界と日本の製薬・バイオ企業、などの注目すべき企業群を取り上げました。
戦間期には、日米両国はきわめて近似した経済システム、企業システムを発展させており、同時に両国間経済は相互依存を強めていましいた。そのため、両国には日米関係を維持・発展させようとする政治家、官僚、企業家、軍人も決して少なくありませんでした。
本論文集では、これまでの両国経済・企業の分析を踏まえて、両国における日米戦争回避をめざす政治家、経済人などの活動に注目します。
この論文集第1部 戦間期朝鮮経済史研究の、論文「戦間期朝鮮企業論 - 日朝企業間のCollaboration」は、政府・朝鮮総督府統計だけではなく、日本企業の報告書や『大陸会社年鑑』などを活用し、朝鮮における日本企業と京城紡織をはじめとする朝鮮人企業の活動の実態を明らかにしました。
これを踏まえて、エッカート、朱益鍾、木村光彦の各氏の著作を、第2部 反日種族主義に関する研究では、李栄薫編著『反日種族主義』と李宇衍論文などを検討しています。
これらの論文集は、すべて以下に掲載しています。【新保博彦の日本語版Website TOPページ】
New! 新保博彦の政治・経済コラムを開設しました。こちらもよろしくお願いいたします。(2021.10.2)
(ブログのTOP、ブログの目次、新保博彦のホームページ、新保博彦の(YouTube)チャンネル)
0 件のコメント:
コメントを投稿